身寄りのないおじさん、おばさんが倒れたら、どうしますか?【成年後見制度】
身寄りのないお年寄りが増えています
長く続く少子化の影響で、お子さんやお孫さんがいらっしゃらないお年寄りが増えています。
あなたの身近にもそのようなお年寄りはいらっしゃいませんか?
※本サイトの記事は、一般の方でも理解しやすいように、なるべく専門用語を使わずに、短い文章で解説しているため、一部厳密性を欠く表現も含まれている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
もし、そのようなお年寄りが倒れたら?
脳卒中や心臓病のように急に倒れる場合もありますし、がんやアルツハイマー病のように徐々に容体が悪化する場合もあります。
幸いにも周囲の方が気付いて一命をとりとめた場合でも、重大な後遺症が残る場合があるでしょう。特に、脳卒中やアルツハイマー病の場合、日常生活を送るために必要な判断能力が乏しくなったり失ってしまう場合もあります。
そうすると、医療や日常生活に必要なお金をきちんと管理できなくなったりします。
また、介護施設に入所するための手続き、介護保険を受けるための要介護認定の申請手続きなど、とても自分では行えなくなるでしょう。
成年後見制度の活用を検討しましょう
そのようなお年寄りを守る制度が「成年後見制度」です。
お年寄りの判断能力の程度により、家庭裁判所に選任を依頼する「後見」「保佐」「補助」の3種類と、ご本人が直接依頼する「任意後見」があります。
実際にどの制度が適当かは、ご本人の意思と状況によりますので、個別の判断が必要になります。
具体的な手続きは、専門家にご相談を
お年寄りに限らず、病気やけがで日常生活が困難になる可能性はどなたにもあります。
また、判断能力の低下したお年寄りを狙ったオレオレ詐欺、振り込め詐欺などの被害の報道も後を絶ちません。
転ばぬ先の杖として、気になる方は行政書士等の専門家に相談してみるのはいかがでしょうか。